◆前回のあらすじ◆
マッキー一行は須賀尾峠を無事登頂し、草津へのラストラン20kmへ向かった。
その最中、背後で乾いた木の割れるような音がした。・・・・落車だ。
∩ ∩
~| ∪ | (´´
ヘノ ノ (´⌒(´ し-下(*)⌒
((つ ノ⊃≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡ (*)
 ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
ドム ノノ
ヘ ⌒ヽ カシャララ・・・
((つ (,,⊃’⊃≡(´⌒;;; (*)-(*)
 ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
ムクリ
∧∧
(・д・#)⌒ヽ ラララ・・・・
U‐U^(,,⊃’~… (*)-(*)
ポ ∧∧ ポ
ン (・ω・#) . ン
(´;) U,U )~ (;;).
(´)~(⌒;;UU (´ )…~⌒(`) (*)-(*)
状況はまだわからないが後方を走っていた相方、まずは無事そうだ。
顔が新城風(落車時)になっているが擦り傷以外は特に怪我はないようだ。
さて、問題はチャリだ。・・・・走れるのか?
タイヤはパンクしていた。
須賀尾峠での落車の状況
どうもタイヤが溝にハマったらしい。
須賀尾峠下りの路面状態
現場検証を行った。
落車地点は須賀尾峠から草津側に約1km下った図の地点だった。
ヘアピンを3か所抜けた先のゆるいカーブから直線にかかる場所だ。
どうやらこのギャップにタイヤがはまったようだ。ロードバイクのタイヤにはぴったりだ。
左側の路側帯の白線にほぼ沿った形で溝がった。カーブに気を取られ、左に寄りすぎてしまったようだ。
耐パンクタイヤだったが、タイヤは3か所裂けていた。どんだけズッポリはまったんだろう。
中のチューブも1か所が約5mmにわたり裂けていた。裂け方から一瞬で空気が抜けたと思われる。
裂けたタイヤの補修
タイヤが裂けた際の補修をした。
空気を入れると穴からチューブが飛び出てしまうので、チューブと裂けたタイヤの間に薄いモノ当て、飛び出しを防止。今回は事前に用意して持ってきた5cm程の古タイヤの切れ端1枚と3つ折りにした1000円札を使用。お札よりもスポーツサプリのスティックフィルムのほうが破れにくいのでよい。ちなみに、写真は補修後。(これについては後日特集しよう。)
須賀尾峠から草津まで
タイヤも古タイヤの切れ端と1000円札によって何とか補修され、5~6気圧ほど空気を入れることができた。
須賀尾峠は下りも急だ。7~10%くらいはある下りが多い。
路面はきれいな場所も多いが、気を抜くと急に路面の荒れた場所が出てくるので注意が必要だった。バイクや車にとっては小さな段差でもロードバイクにとっては致命的なことも多い。
落車の後だということもあり、徐行しながら道の真ん中寄りを走りながら下った。
須賀尾峠を下りきると、交通量の多い道に出た。一瞬だけども国道145号に入るのだ。
国道145号では、まっすぐ行くと草津13kmとという青看板が出てくるが、今回はそちらにはいかない。
国道145号に入って最初の交差点で右に入ると、川がありその先に駅が見えてくる。
JR吾妻線の「長野原草津口」という駅だ。
結構大きい川。日が落ちかけているので薄暗いけど、大きな川なので爽快感がある。
橋を渡ったところで、左折し、次の交差点「新須川橋」を左折、国道292号に入る。
この道が草津へのラストランだ。ちなみに、もう少し線路沿いに進み「大津」の交差点で右折しても草津にアクセスできる。
国道292(新須川橋ルート)
登ったり下ったりの細かなアップダウンを繰り返しながら徐々に上っていく。
青看板があった。あれ、草津まであと19km?えっと・・遠回りしてるってこと?
途中で道の駅があった。
きっとトイレがあるけど、今回は大丈夫なのでスルー。
こどもの日とあって、山間の町にたくさんの鯉のぼりが舞っていた。
思わず自転車を降りて写真を撮ってしまった。日が落ちかけ&曇ってきたのが残念だったけど、圧巻の数。
空は明るいものの、どこがゴールか分からない。
・・・・・峠の頂上はどこ?
いやまて、そもそも峠の頂上などないのだった。
上りの終点がゴール草津なのだから。嘆いても始まらない。あきらめよう。
=≡;` Д ´)<んぉぉぉぁぁぁ
-=≡O┬O
-=≡ヽJ┴◎
温泉街・草津町に到着
草津到着!ここが本日のお宿、「いきつけの宿 田島屋」。
写真は通りのお土産屋さん。宿は裏手なのだ。
土産屋の横にある道幅1mもない小道に入り、店の裏手に入ると宿の入り口があった。
こちらが宿の田島屋だ。
そろそろと引き戸を引いて名前を名乗る。
ああ、と気づいてくれて中へ招き入れてくれた。
なんと土間へ自転車を入れさせてくれた。さすがツールド草津の開催地!
ロードバイクにも馴れた様子で非常に助かった。
草津に着いて、宿に入り、身支度が落ち着いたのが18時過ぎ。
ちょうど日が落ち始めていた。
温泉街・草津。
18時を過ぎていたが、日暮れとともに通りに人が増え、活気が増しているようだった。
(つづく)