予想よりも早く終わったので何もやることがなくなってしまって街をぶらぶらした。
忙しさに追われている時は休みになったらあれしたい、これしたいと思っているのだけど、実際はいざ暇を与えられるとのんびりした時間をどう使っていいのかわからず、結局余暇をのびのび楽しめないなあといつも思っていた。こういう話はお金で聞いたことあるけどね。暇とかお金とかって実は上手に使うためには、ある程度使い方の練習って必要なのかもしれない。とすれば、一人で旅する意味ってのはこういうとこにもあるのかも。
夕方、やることもなくなったので少し早いけど4時ごろにビザ発行センターに向かった。
まだ門は閉まっていたけど、門の前には受け取り待ちの人が10~20人ほど開門を待っていた。
さて、どこで待とうかな、、と思って見回していると午前中に会った気さくな中国人がいて、「やあ!」と手を振ってくれた。彼も1日取得みたいだからトランジットビザなのかな?と思って聞いてみることにした。イマイチうまく伝わらなかったが、お互い片言の英語と漢字でなんとか話しているとなんとなく伝わるようになった。まあ勢いで会話なんてできちゃったりするのが旅行なのである。
彼は初めての海外旅行で友達と一緒にインドの渡航ビザをを取りに来たらしく、トランジットビザではなかった。地球の歩き方には渡航ビザは1週間くらいかかるようなことが書かれてたけど、今は1日で取れるのかも?
4時半ちょうどにセンターの門が開いた。
ビザセンターでは彼の友達らしき2人も加わって東洋人4人で話しながらパスポートの受け渡しを待つことにした。新たな2人は一人は友達だが、もう一人はここで出会った人で写真家らしかった。
写真家の彼は中国語と英語を話すマレーシア人だった。名前も漢字で不思議に思っていたけど、ずいぶん後になってから中学校でマレーシアには華僑がたくさんいると教わったことを思い出した。さらに彼は宮城に住んで5年目らしく少し日本語も話せた。震災について聞いたら山で農業してるから津波は大丈夫だったと言っていた。まさかネパールでマレーシア人と震災の話をすることになるとは。彼は今回は仕事でインドに行くといっていた。fecebookに写真をアップしてるから、とお互いに名前を交換した。後々facebookをみてみたら、「エロティック」な写真を撮るよといってた彼のアルバムには旅先で出会ったたくさんの人の写真いっぱいだった。人の写真をうまく撮れる人になりたいね。
無事にビザを取得、パスポートを返してもらった。
思いがけなくいろんな国の人と話してしまった。
たまたま最初がよくないとすべてがマイナスイメージになりがちがだけど、実際に知ってみればわかることもたくさんあるんだなと。特に中国人に関しては、多くは冷たいのかもしれないけど、中にはいい人もいるし気さくな人もいるってことで少しイメージが良くなった。国柄の好き嫌いはあるとしても、個人になれば人によるってことかね。
結局自分の目と肌で感じないと物事なんて判断できないんだよな。
そういうことなんだよね。