チェーンへの注油は、外からオイルをスプレーしても意味がありません。チェーンのコマ1つ1つに注油しないとデュラのチェーンですら快適に回らずスペックを発揮できないので正しい方法で注油しましょう。
コマへの注油はわかりにくいので動画や写真でチェーンの注油方法をまとめました。参考になればと思います!
ちなみにママチャリなどの普通の自転車も、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクも基本的にチェーンへの注油は一緒なので参考にしてください。
自転車チェーン、正しい油の差し方は?
自転車のチェーンに注油する時、スプレーで外側からチェーンにシューッとオイルを吹きかける人がいますがあれは全然注油されていません。おそらくチェーンの外側の汚れがチェーンオイルで浮いて取れているくらいの効果しかありません。
チェーンに注油する時に重要なのはチェーンの滑車部分です。滑車の隙間にしっかりオイルを入れることが大切です。
注油はチェーンの滑車部分へ
チェーンは滑車が鎖状につながったものでチェーンのフレーム(青)にチェーンの滑車(黄色)が挟まれた構造になっています。この黄色い部分を「コマ」と呼びます。
チェーンで重要なのはコマ(滑車部分)ですので、写真の赤矢印が指しているコマの隙間にチェーンオイルを染み込ませるように注油します。ちなみに、チェーンのフレーム(青)に重点的にオイルをスプレーする人がいますが外側をいくら磨いてもコマには注油されないので間違いです。
コマ部分にきちんと油が差してあるとチェーンが滑らかに回転でき、チェーン本来のスペックが発揮され走りが軽くなります。さらに走りが軽くなるだけでなくチェーンが触れているスプロケやクランクとの摩擦が少なくなるのでパーツも消耗しにくくなります。
なお、注油の方法はスプレータイプかリキッドタイプかによって注油の方法が変わりますのでタイプ別に図解します。
スプレー型チェーンオイルの注油方法
スプレータイプのチェーンオイルです。うちはワコーズ(Wako’s)のチェーンルブ 浸透性チェーン用防錆潤滑剤 A310(水置換性オイル)を使用しています。
チェーンの裏側にペーパーを当てて、滑車の隙間に1つずつスプレーしていきます。滑車を1つずつやっていくので「シュ」くらいの軽い吹付けで十分です。
ちなみに、吸水性がめっちゃいいメンテナンス用ペーパー(SCOTT Shop Towels ブルーロール)が液垂れしなくていいですよ。
ちなみにうちはスプレーの先を手でちょこっと曲げて注油しやすいようにしています。(ここはお好み)
リキッド型チェーンオイルの注油方法
リキッドタイプはこういうボトルに入っています。うちはHOLMENKOL(ホルメンコール) ルーベエクストリーム 50mlを使っています。
液体タイプはいろんな種類がありますが、ある程度ドロッとしているやつは滑車の上に乗るので、点々とオイルをのせていきます。本当にちょっと乗るだけでよく伸びるので1滴もいりません。(イメージ1/5滴くらい)
載せたらオイルを載せた反対側から滑車をなでて回転させ、オイルを滑車に馴染ませます。
わかりにくいので動画にしました。参考にしてください!
注油後は余分な油をペーパーで拭き取る
ロードバイクの場合、チェーンが約105コマ(クランクの歯105個分)です。
クランク(ペダルがついてる部分)の歯数は52~54くらいなので、ペダルを2周~2周半すればチェーン一周りやったことになります。
オイルを差し終わったら、ペーパーでチェーンを掴んでペダルを3~5回位まわし、チェーンについた余分な油を取ります。
キッチンペーパー、使い古しのタオルや布でOKです。
キッチンペーパーだと吸水性が低いし、タオルは繊維が残りやすいので古着かメンテナンス用のペーパータオルがおすすめです。
SCOTTのペーパータオルはチェーンクリーナーを使うときにも液垂れしにくくて重宝するので、1~2本あると便利です。
ちなみに、油を差しすぎてもチェーンが切れる、パーツにダメージがあるなどの実害はありませんが、余分な油が遠心力でまわりに飛び散り、黒い汚れになります。
つまり見た目が汚くなります(笑)なので、ワイプで余分な油を取っておいたほうがフレームも汚れにくいです。チェーンの滑車の中に入った油はワイプ程度で吸い取ったくらいではなくならないので心配しなくても大丈夫です。
【まとめ】チェーンの注油にあると便利なアイテム2つ
いかがでしたか?
チェーンの注油に必要なアイテムは、「オイル」と「ペーパー」の2点です。
以下に私のおすすめをまとめておきますので、参考になればうれしいです。
チェーンの洗浄方法まとめはこちら