自転車チェーンの掃除・メンテナンスってどこをやればいいの?

ロードバイクの場合、ショップでやってもらう本格的なメンテナンスと自分でできる毎日のメンテナンスがあります。

ショップや教えてくれた人によってもやり方やおすすめアイテムが違いますが、基本は同じです。
ロードバイクに乗り始めたばっかはどこをどうやればいいの?と迷うこともあると思いますので、私が知っている知識をまとめてみます。お役に立てればうれしいです。

目次

自転車のセルフメンテナンス、するならどこをやればいい?

自分で自転車のメンテナンスは、「走りに関係する部分」と「走りに関係ない部分」があります。

走りに関係ある部分は4ヶ所ありますので、最低限その4箇所を清掃し、オイルを注油します。

  1. チェーン(赤い部分)
  2. 前後ディレイラ(青い部分)
  3. スプロケット(黄色の左)
  4. クランク(黄色の右)

優先度の高い順にチェーン、次にディレイラ、最後にスプロケットとクランク(黄色い丸部分)です。

まず最初にやって欲しいのがチェーンの清掃ですが、こちらはほとんどの方が自分でやっていると思いますのでできるようになったほうがいいと思います。

 

どれくらいのメンテナンス頻度でやればいいの?

やったほうがいいのは分かるけど、どれくらいの頻度でやればいいの?という疑問にお答えします。

チェーンのメンテ頻度は走行前後、最低でも月1回


チェーンメンテは、走行後または走行前がおすすめです。
基本はチェーン清掃+注油ですが、めんどくさいときは最悪注油だけでもOKです。

チェーン清掃より注油のほうが重要で、注油を忘れるとチェーン切れが起こり事故につながります。注油は最低1ヶ月に1回やったほうが良いと思います、

久しぶりに乗る場合はチェーンオイルがカピカピに乾燥している可能性が高いので、走行前に必ずやりましょう。

チェーン以外の部分は月1回、最悪半年に1回

正直なことをいうと、チェーンに当たる部分は汚れが溜まって来たら掃除する方がいいです。チェーンやスプロケが削れて使い物にならなくなります。

ただ、チェーンよりは頻度が低くていいかなという感じです。

乗る頻度が少なければ最悪半年に1回くらいで大丈夫と思います。
汚れの塊はペーパーでつまみとったり、爪楊枝を使うと汚れがよくとれます。

もしセルフメンテに自信がない人は行きつけの自転車ショップを作って、1~3ヶ月に1回程度持っていきましょう。
あまりにメンテナンスを怠るとパーツが錆びたり摩耗して交換になったりするので要注意です。

フレームの清掃は部屋の掃除感覚で気楽に

フレームの清掃は乗り手の気分の問題なので、やりたい時になる感じでOKです。
部屋の掃除と同じ気持ちでいいと思います。

泡タイプのクリーナーを使うとチェーンもフレームも両方使えますが、フレームに使用するパーツクリーナーによっては塗装を落としてしまう(傷つける)ので、選び方にも注意が必要です。

↓チェーンにもフレームにも使える泡タイプ

泡タイプ以外にはBC-9は超速乾性なのでフレーム塗装を傷めにくいクリーナーです。

↓速乾性なのでパーツを痛めないスプレー

うちではホルメンコールのフレーム清掃用クリーナーを布にシュシュッと吹きかけて吹いてます。油汚れはパーツクリーナーより落ちにくいですが、その分塗装を傷めません。フキフキしてればきれいになります。

↓水っぽいけどよく落ちる

 

まずチェーンメンテの基本、「洗浄」+「注油」の2工程をおさえよう!

次にチェーンのメンテナンスは

の2工程になります。

チェーンメンテナスの目的は適切な「注油」です。
それはチェーンに注油をしないまま数ヶ月放置していると最悪チェーン切れの原因になるからです。もちろんチェーンが切れると事故の元になるのでチェーンの注油は絶対です。

 

注油の前にまず「洗浄」を

注油の前にチェーン洗浄を行うことでチェーンや周辺のパーツを長持ちさせることができます。

自転車で走っていると、チェーンに注油した油成分と走行中に路上のホコリや砂利が混ざり合って黒いべたべたした汚れになります。
この汚れの中には小さな砂利や小石もまざっていて、そのままにしておくとパーツがこすれて砂利などでどんどん削れて傷んでいきます。

チェーン汚れは油成分なので、クリーナーや洗剤を使用しないときちんと取れません。
洗浄のやりかたはいろいろあるので、3パターンを紹介したいと思います。

 

1.きちんとチェーン洗浄したい方へ

チェーン洗浄機を使うとチェーン全体の汚れをかなりキレイにすることができます。
チェーン洗浄機の中に入れる洗剤は専用の液体クリーナーだとめちゃめちゃキレイに落ちますが、専用クリーナーじゃなくても家庭用洗濯用液体洗剤を薄めたもので十分落ちます。

しっかりチェーン洗浄したいときはチェーン洗浄機を使うのが良いですね。
自転車屋さんでもチェーン洗浄機に専用クリーナーを入れてやっています。

チェーン洗浄機をつかったやり方はこちらの記事を参照ください!
参考 ロードバイクのチェーン洗浄機の使い方と家庭用中性洗剤の効果比較

 

2.手軽だけどちゃんとチェーン洗浄したという方へ

スプレータイプのチェーンクリーナーがオススメです。うちでもこの方法が多いです。

おすすめのクリーナーはWAKO’S(ワコーズ)のものが使いやすいと思います。超速乾性でパーツを傷めにくいBC-9か大容量でオトクなスーパージャンボを場合により使い分けています。

クリーナーはチェーンの間を中心に汚れを吹き飛ばすように使います。
お手軽なクリーナーですが、コストが高めというデメリットがあります。クリーナーの成分によって価格が違い、揮発しやすくプラスチックパーツを痛めにくいものほど高価です。

スプレータイプのクリーナーの使い方はこちらにまとめています。
参考 【自転車メンテ】初心者でも簡単!Wako BC-9を使ったチェーン洗浄

昔はパーツを傷めないBC-9を使用してましたが、いまはお徳用クリーナー「SUPER JUMBO(スーパージャンボ)」を使っています。コレでも十分よごれは落とせます。

 

3.チェーン掃除とかめんどくさすぎる!という方へ

ぶっちゃけマメにチェーンメンテするのはめんどくさいと思います。

ついつい注油だけしちゃえー!とやりたいところです。時間がない、面倒臭い場合は布でチェーンをゴシゴシ拭きとるだけでも可です。

クリーナーで掃除せず直接注油する場合でも、少なくともチェーンをタオルで汚れを拭いてから注油しましょう。
チェーンは上下からみえるコロコロ回る部分(矢印)を転がすように汚れを拭きとります。

チェーン側面の平面を磨くと見た目が綺麗になって気持ちがいいんですが、スプロケの歯が当たるのはチェーンのコロコロ部分なのでパーツの摩耗防止にはなりません(笑)

拭くときは糸の出ない服や靴下などのボロ布のほうが良いです。タオルなどは繊維がパーツに絡む場合があります。

もしいい布がなければ大手ホームセンターなどでも売っている「ショップタオル」というやつがオススメです。キッチンペーパーみたいな感じですが、厚手で破れにくく使いやすいもんです。クリーナー使用時も液ダレがおきにくいのでオススメです。

↓水ついてても注油できるWAKO’Sの水置換チェーンルブおすすめ

↓クリーナーと水置換チェーンルブのセットはこちら

専用クリーナと家庭用洗剤のメリット・デメリット

専用クリーナと家庭用洗剤は捨てる時の手間が違います。

◆クリーニング剤◆

洗濯用液体洗剤:十分落ち、廃液の処理も簡単(捨てるだけ)
専用のクリーニング剤:完璧に汚れを落とせる。廃液は何かに染ませて捨てるなど一手間が必要。

家では洗濯洗剤かやWAKO’SのBC-9やスーパージャンボなどのスプレータイプのパーツクリーナーを使用していますが、チェーン洗浄機で使うならこの専用のクリーナーがオススメです。ガラガラ洗浄が終わった液は黒いけど使えるので、そのままスプロケのバラし洗浄なんかにも使えます♪

洗浄したらかならず「注油」しよう

洗浄したら忘れずに注油しましょう。忘れるとペダルが重くなるだけでなくサビやチェーン切れの原因になります。昔はWAKO’Sのチェーンルブを使用していましたが、ちょっと汚れを拾いやすいのでいまはコレを使っています。

浸透性のいい軽いオイルと蓋の役目をするワックス成分が入っていて、使用前に振って使います。浸透性がよいけど落ちにくいので、2週間位オイル効果が持続します。雨まみれになってもそこそこ持ちます。

チェーンのコロコロに少量のせ、

布で下からコロコロを回すと、液がコロコロ部分にすっと染み込みます。コロコロしてればスキマに入っていくので、コロコロ部分の余りは布でゴシゴシとっておきましょう。残ってるとホコリが集まりすぎて真っ黒になります(笑)

参考 【動画・写真つき】自転車のチェーン1コマずつに注油する方法

チェーンの1周は「ペダル2周半」

チェーンメンテナンス用品はなかなかコストがかかるので、節約したいものです。しかし、一周をみるときに目安を見逃すと余計にやり過ぎて用品の無駄使いに(笑)そこでショップで教えてもらったおすすめのやり方が、フロントをアウターにして「ペダル2周半」です。チェーンは大体100コマ+α、クランクのアウターが大体50ちょっと。だから2周半すれば開始点を覚えてなくてもきちんと1周できるわけです!

言われてみれば確かに!ですがそれは思いつかないやり方です(笑)
ご参考までに~。

 

【まとめ】自転車を大切にするために適度なクリーニングをしましょう!

ちなみに汚れを取らずに注油することで直接事故につながるということはありません。

が、掃除しないでオイルを上塗りすると路上のチリやホコリがどんどんたまり、スプロケットやクランクが摩耗しやすくなったり、見た目が汚くなり自転車に対する愛や意欲がなくなったりして気持ちが緩み、事故に合いやすくなることもあります。

時間のある時に改めて掃除しましょう。

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この記事を書いた人

千葉・南房総在住/2児のカーチャンやってます。Web関係・カメラ関係のお仕事している在宅ワーカー。ブログは趣味の延長ですが、仕事の備忘録にも使っています)。元ロードバイク乗り(愛車:MBK750RD)

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