タイヤがバースト(裂けた)時の対処法

タイヤは裂ける事があります。
まさか~?と思っているかも知れませんが、下の写真のようなタイヤ幅ピッタリの側溝などにハマるとタイヤが傷ついて裂け、一瞬でチューブに穴があいて空気が抜けます。

写真 2014-05-12 23 00 37写真 2014-05-12 23 00 42

タイヤの側面(右下写真部分)は接地面より薄くなっていることが多いので、傷には弱い構造をしています。
かなり丈夫と言われているドイツのおばちゃんのタイヤ(コンチネンタル グランプリ4000S)であっても、側溝で削られると一撃で破けました。
※写真が一番大きな裂けですが、他に2箇所チューブが見えている場所がありました。 
 

目次

タイヤに穴が開くとどうなるか?

タイヤは空気以上の気圧で空気が入っているので、チューブに穴があくと一気に空気が抜けます。
ではタイヤのリムに傷が付いた状態で空気を入れるとどうでしょう。

あえて、ここでタイヤに穴が開いた状態で空気を入れるとどうなるか図にしてみましょう。

バースト-1

タイヤに穴が開いた状態ではチューブに均等に圧力がかかっています。そこでタイヤに穴が開くと・・・(1)。
穴のあいた部分のチューブを押し返す力が弱くなるので力のバランスが崩れて穴付近の圧力が外に逃げやすくなります(2)。
すると、チューブに穴が開いていなくても2の圧力で徐々にチューブが飛び出し風船状になります(3)。
そして、ブレーキシューと接触してチューブ表面が削られ、あっという間にハデて空気が抜け、パンクします(4)。

バースト-2

なので、穴のあいた部分に何かを当てれば良いわけです。
理屈は簡単ですが、大抵タイヤが裂けるときは山奥なので何を当てるよ?という話になります。

ロードは気圧が7気圧近くあるので、タイヤに完全に穴が開いてなくてもチューブが透けているようなところがあれば念のため当てをしておいたほうが良いでしょう。

タイヤの当てによいものベスト3

タイヤの当てに良いものの特徴として、

  • 薄い
  • 伸びない
  • 手近にある

この3点がポイントです。
手近にあるというのが一番ネックになるかもしれませんが、私のお勧めする3つの「当て」を紹介します。

古タイヤの切れ端

R1058823

事前に準備しておく必要がありますがツールボックスに入れておくと便利です。
通称「なにかあったときのお守り」。これをお守りとしてもらったはずですが、GWツーリングでは使ってしまったわけです(しかも2か所分足らないw)

タイヤの当て作り方

作り方は上の手順を参考にしてください。
タイヤがリムに引っかかる部分は厚くなっています。
ここをきちんと切り落として引っかかりをなくすことがポイントです。

簡単なので、古タイヤが余っている人は是非。

サプリなどのゴミ

写真 2013-09-21 13 39 55
写真の左にある顆粒系サプリのゴミもタイヤ裂け時の当てグッズにはおすすめです。
サプリゴミはタイヤには丁度よい幅なので、そのままか2~3つに折って穴のあいた部分に当てるとよいです。

サプリゴミなんて・・・!と思うのですが、伸びにくい、軽い、薄いの3拍子を兼ね備えていて良いのだそうです。今回はなくて使用できませんでしたが、嘘のような真の話です。

お札

 

R1058824

右が3つ折りにしたお札。(左は裏返しになっているチューブの切れ端。)
お金は大体持っているものなので、案外伸びに強いお札は当ての一候補です。

これまた、サプリゴミにつづき「まさかあ~?」なチョイスなんですが、実際2千円(+タイヤの切れ端1こ)をタイヤに埋め込んで250km完走できたので、お札の強度は実証済みです。

R1058821

ただし、入れたお札はこんな感じになってました・・・・!ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!。
ちょっと湿気を吸っている感じがあり、タイヤの中央に当たる部分にはなんとも言えないタイヤ痕が!内側に入れていたのに・・・・。

R1058822

お札って結構弾力があるのですが、パリパリというか脆いというか、とにかくボロボロになっていました。
なので、お札が使えなくなることを考えると当てにお札を使用するのはおすすめしません(笑)

※補足
こちらのお札は、後日青梅信金にて無償で交換していただきました。銀行なら交換してもらえますよ。

当てた後は必ず目視確認

せっかくタイヤの穴にモノを当てたのに、その当てがずれていてはパンクは時間の問題でしょう。
チューブが飛び出すとブレーキシューに最初に当たるので「カシュカシュカシュ・・・」と音がします。
で、なんだろう?と思った時には既に時遅し、その瞬間パアーーーーン!と派手な音とともに2回目のパンクが起こります。そんなのは残念なだけです。

ということで、バーストシないためのチェックリストを挙げてみました。

  1. タイヤの空気を抜き、隙間がチューブの圧力に負けそうなところをすべて探しだす。
  2. タイヤの穴とチューブの間に「当て」を挿入する。
  3. 空気を入れる。
  4. タイヤの穴からチューブが見えないか確認する。
  5. ホイールのハブをもって回転させタイヤに不自然な膨らみなどがないかを確認する。

バーストは精神的に凹むし、事故に合いやすいのでくれぐれも注意です!
もし万が一タイヤが避けたときは、慌てず対処をして目的地まではナントカ頑張りましょう。

 

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この記事を書いた人

千葉・南房総在住/2児のカーチャンやってます。Web関係・カメラ関係のお仕事している在宅ワーカー。ブログは趣味の延長ですが、仕事の備忘録にも使っています)。元ロードバイク乗り(愛車:MBK750RD)

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