【前回までのあらすじ】
スカイ号ことCannnondale synapseはトップチューブ長が実測49cmと短いため、165cmのマッキーはロード本来のポジションを取ることが難しかった。そこで相方所有のレーシング型のアルミフレームFELT F85を拝借して、ひとまず自分のポジションに合わせて調整してもらったのだった。
フレームを変えたことによって、トップチューブ長が49cm→52cmと+3cm伸び、さらにシナプスの短めのハンドルから標準的な形状が変わったことで1cm程度伸び、合計でサドルからブラケットまでの距離が4cmほど長くなったのだった。さらにハンドルを下に向けたため、ブラケットのポジションが代わり、サドルとブラケットの落差が5cmとなった。
キコッ
∧_∧
( ・ω・ ) <お?手が詰まらない。
O〒Oノ )
´ /ヽ ( ( ´`ヽ
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ヽ____ノ ヽ___ノ ノノ
まあ、とりあえずそれなりに走ってみようじゃないですか。
ばひゅぅうーーーっっ!
o ゜ ○ ゜ 。
o 。 ゜゚ ゚ . o ○o
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ゞ (⌒⌒=─. \ ι| |j. / ─=⌒⌒)ノ;;ノ;;;::)
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驚くベきことに、平地巡航性がアップした(笑)
平地だと30km/h→37km/hで巡航、これはsynapseに比べて+5km/h以上!!
これは期待できますな。
ということで改造FELT号よ、大会でその力を発揮していただきましょう!
7月28日が東京ヒルクライムレースにFELTで参加して来ました。大会前にフレームチェンジ&いじりまくってしまい慣れない自転車での出場は冒険でしたが、さてさてFELTの成果はいかに?
実は、今回の大会前に2週連続で風張峠の大会コースをTTしているのであります。
大会リザルトと比べてみました。
【風張峠TT(OKUTAMAステージ)】
7/15 62分13秒 Av.12.0km/h(坂道平均10km/h弱) synapse(スカイ号)
7/22 58分54秒 Av.12.7km/h(坂道平均10km/h) FELT F85
7/29 46分09秒 Av.16.3km/h(坂道平均12km/h) FELT F85 ※大会当日
・・・・大会当日の馬鹿力すごすぎwwwフレームあんま関係ないんじゃないの(笑)
残念ながら、フレームの差はイマイチわかりにくい結果になってしまいました。たしかにフレーム重量が大きく変わったわけでもないし、ヒルクライムはもともとアップライトなポジションで走行することが多いのでレーシングタイプにポジション変更してもそこまで成績に影響しなかったんでしょうかね。つまりフレーム変えてもヒルクラは早くならんぞ!・・・ということか(笑)
まあそうはいっても、ポジション調整の成果も感じることができました。特にフレーム差を感じたのは最初2km。ゆるい登りなんですが、今回はスタート直後の巡航40km/hの集団走行に比較的余裕をもってついていけました。
ちなみに大会当日にいきなりタイムが縮まったのはTOPTENやらアミノ酸やらをドーピングしまくって、いつもへこたれるポイントで速度を維持して持ち直せたというのは大きいと思います。今回は参加者が多くて、成績としては女子18名中8位、男女合わせると後ろから3分の1の成績でした。みんな早い~orz ちなみに女子トップが41分なので、差は5分。前回の11分差よりは差がなくてちょっと安心(笑)
*****
さてさて、ポジション変更したあとの感想ですが、
・平地巡航が楽になった!
・振動吸収性は落ちた(長時間だとイス痛い)
・スカイ号と乗り味が全然違うのでちと違和感
というのが正直な感想です。FELTは平地巡航性がとてもよいですが、快適さはSynapse(スカイ号)はピカイチでした。
しかし、この乗り味の違いって何からくるもんなの??
ぱっと見で初心者には違いがわからないので、どこがどう違うのか影を比べてみました。
影はチャリの写真を下絵にして作成。それを水平、シートポスト、前輪の3点で合わせて形を比較。すると結構フレームの違いが浮き彫りになってくれました。
▲下図の黄色丸と地面(緑)を合わせて影を並べてみました。
赤:Cannondale synapse woman’s alloy 6
黒:FELT F85
ははーん、なるほどねっと。
synapseはトップチューブ長が短く、全体にアップライトな感じになってるのね。Synapseは後輪が少し後ろに位置していて、前輪後輪の距離が長くなっている。これがsynapseの直進安定性を生み出しているのかしら。実測値では前輪後輪の間隔はFELTよりsynapseのほうが3~4cmほど長かったんです。
〃∩ ∧__∧
⊂⌒ ( ・ω・) ・・・・ん?ってことは?
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
ハンドル操作はイマイチかもしれないけど、スカイ号のステムを140mmに伸ばしてポジション合わせしたほうが結果的にFELTより快適で安定する走行ができるのでは??
そんなヒラメキが頭をよぎったので、シュミレーションしてみた。
・・・・うわー、イマイチ(笑)
その原因はSynapseのフロントフォークの角度が寝ていることでした。このせいで、一般的なハンドルステムを使って伸ばすと、水平に伸びずお空に向かってブラケットが伸びてしまうようです。
ちょっと2つのサンプルをじっくり観察してみよう。
①そのままステムを伸ばす
さっき分析したとおり、単純に伸ばすとフロントフォークが寝ているためお空に向かってブラケットが伸び、最初よりもブラケットが上に来てしまいました(爆)こりゃあだめだ。最初とアップライト具合は変わらない、というよりむしろさらにアップライトになってしまい乗りにくそう。
②ステムを140mmにして伸ばし、その後ギリギリまでハンドル下げる。
・・・・だいぶ下げないと理想の高さにならないことが判明。ギリギリまで下げてやっとブラケットの高さが合うか合わないかというレベル。しかも相変わらずステムがお空の角度に伸びるのでハンドルを握った時に違和感がアリそう。そしてハンドルんとこ上に飛びて過ぎ。。ちょん切れということかしら。
ということで、①も②もブラケットの位置は合わせることが出来ましたが、どうもハンドルやステムの角度が自然じゃないのでちょっと体に悪そうです。これはハンドルが水平になるようにステムの角度変更も必要そうです。
③ということで、角度のあるステムをつけて、ハンドルを下に向けてみました。
うーん、これくらいやんないと乗りやすそうなポジションにはならんのですね。しかしそうはいってもハンドルのリーチが伸びるので操作性が落ちる(動きが大振りになる?)のはやむなしかもしれません。
つまり、synapseのようはコンフォートロードフレームでは完全なポジションにするのは無理だという結論になりました。レーシーなポジションに近づけるためには少なくとも角度と長さの違う特殊なステムを使ったり、ハンドルのRを少し深いものにしてみたと、いろいろとコストと時間を使って調節しないと難しそうです。うーん、改造費用はざっくりと2~3万ってところでしょうかね。さてと結局はどれくらいの改造費用をかけるか、という話になるんでしょう。
しかし簡単に考えてましたが、フォークの角度もポジション決めで重要なんだってことが、こうやってみるとよく分かります。
どうやってもどうしようもない
・・・・・スカイ号。
(´Д⊂グスン
乗り方というのは多かれ少なかれ変化していくものなのかもしれません。
ですから乗っていくうちに満足できない点が出てきてしまうのはいたしかたないことなのかもしれません。
今回の件についていろいろと考えてみましたが、結局自分の体にあったフレームを購入するのが一番良いのかなーという結論に至りました。しかし、そうはいっても置き場や軍資金、それから今までのフレームへの思い入れなんかがあるので、いきなりパッと新しいフレームにはできません。ロード乗りにとって自転車は体の一部みたいなものですから、いままで一緒に走ったフレームが乗らなくなって家の物入れの奥でホコリを被ってるのを想像すると、なんだかいたたまれな気持ちになります。もしかすると私自身がスカイ号に対していろんな強い思い入れがあるからかもしれません。まあそれだけ一緒にいろいろ走ったってことですね。
スカイ号のこの先についてはマイペースに模索して、それまで暫くはFELT F85とダブルヘッダーの予定です。次に 新しいフレームに乗る時は、きっと自分がコレだと思う時に違いない!