自転車は禅問答~東京ヒルクライムで学んだこと~

最近思うのですが、自転車で体を鍛えることって禅問答に近いなあと思います。
つまり、ヨガなどで瞑想することと自転車に乗ることが似てる気がしてます。ちょっときついペースで走っているとだんだん頭の中が空になって、次に仕事や大会のこと、その他もろもろいろんな考えが浮かんでは消えしてます。 

よく仕事と趣味は切り離して考えたほうがいい、といいますが、公私ともに「負け癖」がつきまくってる自分には仕事も趣味もつながってるものとして考えたほうがいいような気がしています。

2015-10-04-08-17-08

ということで、今日の東京ヒルクライム檜原ステージでは自分にこんな2つの課題を設けました。
一つ目は「協調」に関すること、もう一つは「意地」に関することです。どちらも自分が苦手なことです。

今回はちょっと真面目な内容ですが、自分の備忘録も兼ねて書きます。

 


目次

協調性

「設定地点まで、集団と一緒に走る。置いてかれない、独りで走らない。」

協調性は自分の苦手なことNo.1です。他人のペースに合わせて動くのは非常に疲れるので、いつも「まあ独りでいいや」となります。この「まあ独りでいいや(他人に合わせなくていいや)」と戦うのがこの課題です。レースでも他人と一緒に走るより自分のペースで走る方が気持ち的には楽ですが、結果としてスピードは上がりません。実はちょっと頑張って相手に合わせて集団で走ったほうが楽ですが、ただ合わせることでペースの緩急に合わせなければいけないしんどさが心身ともにもあります。

走ってみて分かったのは、大幅な脚力差がなければ集団で走れるかどうかって結局脚力差じゃなくて相手に合わせたいか、一緒にやりたいかの精神的な問題なんだってことです。今まで脚力差だよ、と思ってた自分は言い訳してたってことになります。衝撃!なお、今回は設定地点まで気力で何とか独り旅は避けられたので、目標達成です。

意地

「もういいやと思ったところで力を抜かない、あきらめない。」

漠然としてますが、意外といろんなところで「もういいや」という気持ちに支配されることって多いんですよね。レースなんかだと、前の人に離されてるけどもういいや、あと少しでゴールだけど頑張るの疲れるからこのままゴールする感じでいいや。ちょっと頑張らなかったことで目の前の結果が大きく変わることはないかもしれません。が、このちょっと頑張らなかったことが2度、3度と続くとあきらめることに馴れてしまい、目の前のその結果を越えて、趣味だけでなく仕事にもその姿勢=「負け癖」が出てしまう。するとなんだか真剣にいろんなことが取り組めなくなって、どうやってやれば真剣にできるんだ?という迷宮に入ってしまいます。今、私はそんな状況になっていました。

脱・「負け癖」するためには、小さな目標のクリアを繰り返すしかない。というのが自転車禅問答で得た結果でした。なので、今回は最後まであきらめない、という目標達成のために、さらに具体的な目標「ケイデンス80回/秒以上を維持して時速12km/hを保つ」を立てました。この目標ですが、レース中のタイムからラスト3kmを15分で終えたいと思ったので、時速12km/hを維持するためにその時キープできるギア比で必要なケイデンス、という計算です。不思議なことに、「あきらめないで頑張る」という目標より「ケイデンス80回/秒以上を維持」という目標の方が達成しやすい。なるほどねえ。

結果的には、へたりを抑えられたので思い残しが少ない走りができました。

目の前の敵は自分と思え

さて、余談ですがゴール前でさっき自分をぬかしていった同じグループの人が走っていました。おいつけないスピードではありません。臨時イベント発生です。あなたならどうします?

設定したケイデンス80回/秒以上の力を出してその人をぬかすかどうかです。ケイデンス80キープはきついので、これ以上頑張るともちろんきついです。頑張らないと楽です。さてイクか、イカナイか。たぶん5回くらい迷いました(笑)が、脱・「負け癖」を掲げていた自分にとって「まあいいや」で終わることは禁忌に値することでした。そう、前を走っている人はある意味自分自身なんですね。

自分が頑張れば抜かせる距離にある目標を超えられるかどうか、それはガッツの問題です。それに、できる目標対して手を抜いたら今の自分は後悔するでしょう。結果はどうあれ、どこかであきらめて終えた試合は良い結果をもたらしません。

頑張るのはとても嫌でしたが、でも最後のひと踏ん張りして直前でぬかしてゴールした時、なぜかガッツポーズしてました。気分もすっきり。これがやりきった感?

総括

世の中、努力すれば全てが報われるわけではないので、世の中の大半の人は“負ける”訳です。でも気持ちの面で負けるかどうかはある程度コントロールができる部分なんだなあという学びがありました。

物事は、必ず勝って終わる。

これは今後守っていきたい教訓にしたいと思います。勝つというのは、達成した状態という意味でとらえてもらって構いません。レベルを下げてもいいので「できなかった」を残して終えないこと大切なんだと思います。

真面目なことを長々と書いてしまいました、何かの役に立てばうれしい限りです。

 

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ひのじゃがくん美味しかったす。 

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出場された皆様お疲れさまでした!(ひのじゃがくんもお疲れさまでした)
結果は一応年代女子2位頂きました。もっと鍛えて1時間10分切れるくらいで走れるようになりたいっすね。
 

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この記事を書いた人

千葉・南房総在住/2児のカーチャンやってます。Web関係・カメラ関係のお仕事している在宅ワーカー。ブログは趣味の延長ですが、仕事の備忘録にも使っています)。元ロードバイク乗り(愛車:MBK750RD)

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