どうもマッキーです。年末ですがチャリダーの皆様は元気にコギコギしてますかね?
実は医者と部長にナイショでこっそりちゃりに乗ってみました。ゲヘヘヘ。
まだちょっとブレーキに不安があるからもう少し謹慎します。レーシー型のF85もローラー台で試したんですが、前傾姿勢のため肩にかかる力が大きく、ブレーキ時に肩が外れそうな不安があるので、まず最初は少し前傾が緩いコンフォート型のスカイ号(初代)を復活させましょう。
突然ですが、スカイ号のフロントディレイラー破損しました。
東京に来てからですが、スカイ号に乗っていた時よくチェーンが落ちてました。 当時行ってた自転車屋で調整してもらってましたが良くならず、踏み込みのたびにチェーンが引っかかって落ち、そのたびに衝撃でディレイラーが曲がるので曲がった部分を押して直してたわけです。
その後、某隣人が街乗りで乗ってて踏み込んだとき、バキッと割れたのでした。
▲バキッといっちゃいました。こちらもきれいな骨折です。うーんもう治りませんね(byチャリンコ医)
さて、どうしよう。
そもそもなぜチェーンが落ちるのだ!というところから今日の話は始まります。
スカイ号ことCannondale Synapse Tiagra(テアグラ)は完成車で購入。
当時の価格は¥128,000。完成車なのでパーツは最初からついてきます。
パーツは同じメーカーの物で揃える方が性能をきちんと発揮できます。メーカーが違うとパーツの微妙な規格差が変換性能に影響して今回みたいなチェーン落ちなどが発生しやすくなります。特にチェーン周りはその性能差が出やすいパーツです。それはメーカー側で「どのタイミングで変換されればスムーズにチェーン移動するか」を精密に計算して作っているからです。そりゃあクランクとディレイラーは同メーカーであれば変換性能バッチリなのは当然です。逆に別のメーカーのパーツを組み合わせると変換はするけど重くなったり、チェーン落ちしやすくなるなどパーツのミクロンレベルの差が変換性能にハッキリと表れてしまう、というわけです。
それならShimano Tiagraフルコンポにしてくれよ!とシロート的には思うわけですが、それには価格的な事情があるわけで。まずはロードバイクの業界的な価格事情を考えてみます。
Tiagraのフルコンポ8点セットは定価48,595円。Tiagraフルコンポで128,000円の完成車を実現する場合の価格内訳をざっくり計算してみましょう。自転車業界人じゃないのでホントのところはわかりませんが、一般的に物をお店で売る際の利益率は一般的に定価の20~40%になります。多分自転車業界の利益率はそんなに良いと思わないので20%ので計算しました。
価格 | 備考 | |
完成車 定価 | 128,000円 | |
業者利益(20%) | 25,600円 | ⇢本体原価 10,2400円 |
パーツ8点セット | 48,595円 (Tiagra4600系フルコンポ) |
⇢一部(※)Tiagra34,000円 +別メーカーパーツでコスト減 |
ハンドル | 約3,000円 | |
ステム | 約3,000円 | |
サドル | 約5.000円 | |
シートポスト | 約3.000円 | |
前後ホイール | 約7,000円 | |
タイヤ2本 | 約2,500円 | |
フレーム | 30,305円 | ⇢実際は5万くらいと思う。 (つまり約2万不足) |
※一部:STIレバー、前後ディレイラー、スプロケット、チェーンを定価で計算すると33745円。
上の表から、テアグラフルコンポにした場合、128,000円の完成車のフレーム代は3万くらいという計算になってしまいます!まさか定価でそれはないだろう(笑)そう思うのでフレーム代5万として計算。すると2万円程不足します。つまりその分を補填するためコンポを一部他メーカーにして価格を抑えなきゃいけなくなるわけです。
そんなこんなの流通事情があってスカイ号もTiagra4600系だったのは、次のパーツでした。
・STIレバー(ハンドルの変速器)
・フロントディレイラー
・リアディレイラー
・スプロケ(10段)
・チェーン
その他はキャノンデールブランドのブレーキ、FSAのクランク(OMEGA)+チェーンリング(フロントのギア)。
高いのはSTIレバーとペダル周りのパーツなのでペダル回りを別メーカーでコストダウンしたというわけですね。
ShimanoとFSAの組み合わせはキャノンデールではよく使われる組み合わせですが、相性はウーンという感じです。FSAのトップモデルは良い物のようですが、エントリー価格の完成車に使われるものの品質はイマイチです。スカイ号に使われてるOMEGAというグレードも決して良いとは言えません。
全くロードに乗ったことない人に最初の1台を手に取ってもらうには、やはり入りやすい価格というのがポイントになってきます。なので手に取りやすい価格12万8000円にするためにTiagraフルコンポにできないのは仕方のない選択と言えます。もうお分かりかと思いますが、最近良くある格安ロードなんかもこの仕組で低価格を実現しています。安ければ安いほど、フレーム価格ではなくパーツ価格を抑える方向で調整しています。ただ困ったことに、安全装置であるブレーキの価格もケチられています。実績のない無名メーカーの柔らかいブレーキが付いていることが多いのでブレーキの効きが悪いことがあります。これから買おうと思ってる人は参考にしてください。
さて、サイズが合わなくて眠りにつきかけていたスカイ号をどう直したのか?
メインで乗らない自転車にテアグラのフロントディレイラーとクランクをつけるかどうかは悩みどころです。
とりあえず、「フロントディレイラーを直す」ことに終始して、Soraのフロントディレイラー(3000円くらい)をつけました。ただしShimano✕FSAの相性の悪さは解消されてない。・・・・そこで、秘密兵器の登場です。
310円でパーツ落ちが防げるパーツ!これを設置。
310円でコレができるとは、なんて素敵なパーツww
こういう工夫パーツはノーブランドでも活用するべしですね。
このパーツのメーカーは分からなかったので、内側に落ちて困ってる人は青梅駅前の自転車屋クロチェリスタにあったのでお問い合わせください。
※追記
あのパーツはチェーンキャッチャーとかチェーンウォッチャーというらしいです。
お困りの方は是非活用してみては♪