自転車屋に必要とされることは何だろうか。
いや、自転車乗りとしての「先輩」に必要とされることは何だろうか。
先週末に聞いた話なんですが。
某大手自転車屋で、ロードバイクど素人がロードバイクを買ったんだけど、店員がワンサカ寄って提示された初期装備の中にスペアチューブ、パンク修理キット、簡易ポンプがなかったらしい。自転車のバックライトは夜走らないならまだ要らないと。でもそのくせナビ装置を勧めてきたらしく、ありえなすぎ…サイコンも言われたみたいたけど、スマホないって言ったらナビつけろって言われたらしいです。つまりガーミンかとwww
・ヘルメット
・スペアチューブ
・ライト(フロント、バック)
・簡易ポンプ
これらはすべて、自分がパンクしたときに自分ができなくても誰かに何とかしてもらえるための準備、または事故にあわないようにするためのアイテムです。その次に揃えるのが簡易工具やチェーンオイル、クリーナーなどのメンテナンス用具です。ナビや高価なパーツなんて二の次でしょう!
自分を含めて、ロードのロの字も知らない素人が自転車を乗り始める時ほど自転車モラルをきっちり分かってもらう必要があると思います。乗る前から雑誌を読み込んでてパーツやメカニズムに詳しい人もそうかもしれません。要するに、自転車により良い社会にするためには、ただ気軽に早く走りたいという中途半端な気持ちを見直して、自転車のカスタマイズよりも先に乗り手としてのモラルにこだわらないと自転車の事故がより一層増えてしまいます。
モラルの理屈や自転車の危険性をきっちりと伝えていかないと、本当の意味で自転車乗りとして応用が効かなくなってしまうと思ってます。
私が自転車を乗り始めて本当にたくさんの人に出会ったけど、たいていの人は何かに追われて乗り始めた、なんてきっかけを持っていた気がします。そして自転車に乗ったことで、その悩みから解放されたり、人の輪がひろがったり…そうやって自転車に救われた人をたくさん見てきました。自分ももちろんその一人です。
ロードバイクやクロスバイクはママチャリよりも早く軽快に走れることが魅力だけど、乗り続けて思うことは早く走ることなんかよりもっと素敵なこと…そう自転車に乗って人生が変わることのほうがずっとか素敵だってことに気づかされました。たぶん、そうやって自転車に救われた人ってのは、本当にたくさんいると思ういます。だから、今から乗り始める人には、そっちの素敵さを伝えたいなあと思いますよね。
まあ、チャリルールに関しては今は過渡期なんだと思います。CMやメディアなんかにもだいぶロードが出てくるようになり、メットも一般人にもなじみが出てきましたしね。モラル的なものって浸透するまでじれったいけど、でも現にこうやって考える人たちが増えてることが前進になってると信じてます。